コーヒーはダイエット向き?ダイエット中におすすめの飲み物と水分の取り方ポイント

「ダイエット中の水分は何から摂ったらいい?」

「コーヒーでやせると聞いたけれど本当?」

ダイエット中、砂糖たっぷりのジュースは避けたほうがいいのは皆さんご理解の上だと思います。

では、コーヒーはどうでしょう?仕事中やリラックスタイムに愛飲されているコーヒーは、ダイエット中に飲んでも大丈夫なのでしょうか?

この記事では、コーヒーダイエットの効果と、ダイエット中におすすめな飲み物をご紹介します。疑問をスッキリ解消して、飲み物をダイエットの味方につけましょう!

「コーヒー」はダイエット向きの飲み物?

結論からお伝えすると、コーヒーはダイエットに向いている飲み物と言えます。

最新の研究から、コーヒーには「体重」「BMI」「体脂肪」を減少させる効果があることがわかっています。

しかし、痩せるなら…と無理にコーヒーを大量に飲んでいると、逆に健康に悪影響を及ぼしかねません。まず必要なのが、コーヒーについての正しい知識です。コーヒーに含まれる「カフェイン」などがもたらす効果についてみていきましょう。

コーヒーのメリット(1)カフェインが脂肪分解を促進する!

コーヒーには複数の有効成分が含まれており、なかでも大きなダイエット効果が見られるのがカフェインです。カフェインには交感神経を刺激し、ホルモンの一種であるアドレナリンの分泌を促します。

アドレナリンには身体を活動的にする働きがあるため、脂肪を分解してエネルギー源として消費されやすくなるのです。

実は人が1日に消費するエネルギー量のうち約60%を、安静時の基礎代謝量が占めているのを知っていますか?その基礎代謝を上げる効果もカフェインはもっています。

最近では、コーヒーにグラスフェッドバターやMCTオイルを混ぜて、より代謝を上げる飲み方も人気です。

コーヒーのメリット(2)ポリフェノールの抗酸化作用が健康に役立つ!

コーヒーには、クロロゲン酸というポリフェノールも含まれています。カフェインに加えてポリフェノールの作用からも、脂肪燃焼にアプローチします

また、クロロゲン酸には強い抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、体内で生成される有害な活性酸素を抑制したり、取り除いたりする作用のことです。

そのクロロゲン酸の抗酸化作用による「全死因死亡率の低下」や「2型糖尿病・脂肪肝などの慢性疾患のリスクの低下」などの慢性疾患を減少といった効果が報告されています。

コーヒーがもたらすデメリット

コーヒーのメリットだけ見ると「コーヒーすごい!積極的に飲まなきゃ!」と、コーヒーをたくさん飲みたくなるかもしれません。

しかし、ダイエットに効果があるからといって適切な量を超えてコーヒーを飲むと、コーヒーのメリットはデメリットに転じてしまいます

メリット(適量) デメリット(過剰摂取)
・頭がスッキリする
・目が覚める
・入眠を妨げる
・眠りが浅くなる
・やる気が出る
・集中力が上がる
・イライラや不安を感じる
・うつ症状がでる
・胃液の分泌が促進される
・食欲が出る
・胃がムカムカする
・胃食道逆流症をおこす

その他、カフェインは利尿作用が強いため、水溶性のビタミンB群やC群が尿といっしょに排出されてしまうという報告があります。

参考資料:環境庁関係のページより

たしかにコーヒーはダイエットにも健康にも効果があります。しかしデメリットもあるため、ダイエット目的でコーヒーを大量に飲むことはオススメしません。ダイエットのためにあえてコーヒーを飲む必要はないのではないでしょうか。

「じゃあ、コーヒー断ちした方がいいの?」と心配する方もいるでしょう。コーヒーの香りや味が好きだから飲んでいるという方は、がまんをすることはありません。何事においても大事なのは、「適量を楽しむこと」です。

「コーヒー(カフェイン)」との上手な付き合い方

厚生労働省によると、健康な成人の場合、1日のカフェイン摂取量は400mg以下が推奨されています。しかし、 実は400mgという数値は欧米の情報を基にしたものなんです。

日本では、明確な基準や具体的な摂取量の目安は示されていません。日本人の体格やカフェインの感受性と合致しているか不明なので、気をつけたほうがいいでしょう。

特に、女性はカフェインの影響を受けやすく、カフェインの感受性には個人差があることから、コーヒーは嗜好品としてたまに飲むくらいがおすすめです

参考:Jennifer L. Temple and Amanda M. Ziegler(2011)
“Gender Differences in Subjective and Physiological Responses to Caffeine and the Role of Steroid Hormones”

コーヒーを習慣的に飲むなら、「量は1日に1〜2杯程度まで」「時間は睡眠に悪影響を及ぼさないように夕方4時までに飲み終わる」など自分の体質と相談しながら決めましょう。

カフェインは依存性が高く、耐性がつきやすい特性があります。これを機にコーヒーをやめてみようかなと思ったら、摂取量を徐々に減らすことで離脱症状や頭痛を避けることができます。

急にコーヒーをやめると「心拍数が増大」「神経過敏 」「イライラ」などのつらい離脱症状が現れることがあります。代わりに別の飲み物を楽しんだりしながら、無理なくカフェインを抜くと良いでしょう。

ダイエット中におすすめの飲み物

「水を飲んでも太る」なんてセリフを聞いたことがありませんか?とはいえ、そこで、水分摂取量を減らしすぎるのは適切なダイエットではありません

水分の減少によって一時的に体重が減ったとしても、それはダイエットの成果にはなりません。水分摂取が足りないと、脱水状態や尿路結石症など、不調を引き起こす可能性があります。

食べ物から摂れる水分をふくめ、推奨されている一日の水分摂取量は2リットルです。適切な量の水分を摂ることで、体内の新陳代謝が活発化し、脂肪の燃焼や栄養の吸収がスムーズになります。ダイエット中もしっかりと水分を摂りましょう!

せっかくなら、ダイエットに効果的な飲み物を選んでいただきたいので、特におすすめの飲み物を5つご紹介します。

(1)水(ミネラルウォーター)

実にシンプルですが、ゼロカロリーの水は優れた水分補給源です。朝に十分な水を摂ることは健康的な痩せ方に役立ちます。できれば水は冷やさず、常温で飲みましょう

水には満腹感を与える効果があるため、食事前に飲めば食欲を抑えることもできます。水道水の場合は、煮沸させて白湯にすると、体が温まり代謝がアップしてダイエット効果がアップします。朝の水分補給に積極的に取り入れてみてください。

(2)ジンジャーティー(ショウガ)

生の生姜に多く含まれる辛味成分「ジンゲロール」は、加熱や乾燥をすることで「ショウガオール」という成分に変化します。

ショウガオールはジンゲロールよりも脂質の代謝を促進する効果が高いことが数多くの研究で証明されています。乾燥ショウガを配合したジンジャーティーで身体を芯から温めて、寒い冬や冷房に負けない健康的でスリムなボディを手に入れましょう。

参考資料:日本経大論集「生姜摂取と健康づくり」

(3)緑茶

緑茶(煎茶)には、脂肪燃焼を促す成分である「EGCG」が含まれています。これにより代謝が上がり、ダイエット効果が期待できます。

緑茶にはカフェインも含まれていますが、コーヒーの約1/3程度であり、その影響も比較的少ないものです(ただし、種類によって異なります)。

さらに、緑茶に含まれるリラックス成分の「テアニン」がカフェインの影響を相殺する効果も報告されています。そのため、緑茶を飲むことで多くのメリットを得ることができます。ただし、飲み過ぎには注意し、適量を守るようにしましょう。

(4)サラシア茶

ダイエットに一番オススメなのが「サラシア茶」です!サラシア茶には減量効果があり、さらに高血糖を素早く抑制する効果もあります。

ただし、最初は慣れない方もいるかもしれませんので、少量から始めてお腹の状態を見ながら徐々に摂取量を増やしていくことをおすすめします。推奨される摂取量は1日に500ml〜750mlです。減量が目的であれば、まずは1ヶ月続けてみましょう。

サラシア茶にはカフェインが含まれていないため、安心して飲むことができます。健康的なダイエットをサポートするために、サラシア茶を取り入れてみましょう。

(5)タンポポ茶

海外ではコーヒーの代替飲料としてタンポポ茶が注目されています。タンポポ茶はカフェインを含まない、妊娠中でも飲めるくらい安全性が高い飲み物です。減量効果や肝臓の浄化や解毒を促進する効果が期待されています。

WRITER

吉冨 信長(よしとみのぶなが)

1977年生まれ (株)コミディア代表取締役 栄養カウンセラー、分子栄養学セミナー講師、日本脂質栄養学会会員、日本微量元素学会会員

2000年東京理科大学卒業後、SE業界へ。
SE業界を引退後、2007年青果業界へ転職し、2013年から食と栄養に関する健康情報をSNS等で日々発信し、講演会やセミナーではいつも満員となる人気講師に。

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