スープダイエットは痩せる?脂肪燃焼のコツは?効果的なスープダイエットのコツとレシピ

「スープダイエットなら食べながら痩せられるみたいだし、試してみたい!」

「ダイエットするならスープがおすすめって聞くけど、どんな具材を使ったらいいのかな?」

ダイエットは食事制限が辛く、続けることが難しい方という方も多いでしょう。

今回紹介するスープダイエットは、おいしく楽しくダイエットを続ける方法のひとつです。

ダイエットに効果的な具材の紹介や、成功のコツ・スープのレシピまでお伝えしますので、ぜひご覧ください。

ダイエット中はスープがおすすめ!

ダイエット中のみならず、スープは日常的にも、以下の理由から取り入れていただきたいメニューです。

  • 栄養が凝縮されている
  • 栄養の吸収効率がいい
  • 便通がよくなる
  • 腹持ちがいい

スープをつくるときは、当然ながら野菜を加熱していきますよね。

このとき野菜の細胞を覆っている細胞壁が壊れるので、スープ1杯のなかには溶け出した栄養素がぎゅっと凝縮されています。

また野菜の抗酸化作用は加熱によってUPすることも、研究でわかっています。

野菜には食物繊維が豊富なため、ダイエット中の方に多い便秘にも効果的です。

低カロリーながら満腹感があり、腹持ちがいいのでお菓子や食事の食べ過ぎ防止も期待できるでしょう。

このように多くの理由から、スープはダイエットに向いているといえます。

「脂肪燃焼スープ」について

スープダイエットというと、「脂肪燃焼スープ」が多くの方の注目を浴びているようです。

実は、私は脂肪燃焼スープのことは知りませんでした…!

今回ダイエットスープを紹介するにあたって調べたところ、主に以下のような食材が脂肪燃焼スープに使われるようですね。

  • キャベツ  
  • にんじん 
  • タマネギ  
  • ピーマン   
  • セロリ   
  • トマト   

私の見解としては、このようにスープをダイエットに利用することは非常に素晴らしく、多くのメリットがあると考えています。

ただ、ダイエットを楽しみながら続けるためにも、食材はこの6種類に固定する必要はないでしょう。

そこで次の章では、「ダイエット中のスープにおすすめの食材」を紹介します。

さらに記事の後半「ダイエットにおすすめのスープレシピ」では、簡単にできるレシピをお伝えしていきますので、ご覧ください!

ダイエット中のスープにおすすめ! 4つの食材

ダイエット中のスープにおすすめの食材は、以下の3つ+好きな野菜です。

  • にんじん
  • きのこ
  • 葉物

最低でも4種類の野菜を入れることでダイエット効果が得られるため、具材数を守りましょう。

では、順番に解説します。

免疫力UP! スープに必須の「にんじん」

スープには、必ずにんじんを入れてください。

にんじんを必ず入れたい理由は、免疫力を上げるβ-カロテンとラムノガラクツロナン-Iが豊富だからです。

β-カロテンは体の中でビタミンAに変換される栄養素で、視力を正常に保ってくれ、抗酸化作用もあります。

1/10本で1日に必要な量をとれるので、にんじんは優秀な食材といえるでしょう。

にんじんには炭水化物が多いので、「太るのでは?」と心配される方もいるかもしれません。

しかしにんじんの炭水化物による体重増加は起こりにくいため、安心してください。

ダイエット中は食事制限をして栄養が偏りやすく、結果的に免疫力が下がってしまうことが多々あります。

積極的に、にんじんをとって免疫力を高めましょう。

食物繊維が豊富! 便秘の方はまずとってほしい「きのこ」

きのこは種類に限らず、食物繊維の一種「β-グルカン」が入っているため、積極的にスープへ入れてほしい食材です。

β-グルカンは、お通じの改善や免疫力UP・満腹感の維持などさまざまな効果を期待できます。

毎日ローテーションで、複数のきのこをスープに使うといいでしょう。

とくに便秘にお悩みの方は、腸内の善玉菌を増やしてくれることから、毎日きのこを2種類以上取り入れると効果的です。

ミネラル・ビタミンKが豊富! スープ全体の栄養バランスを整える「葉物」

葉物は主に、ほうれん草や小松菜・モロヘイヤなどがおすすめです。

なぜならダイエットに関わりの多い栄養素であるカリウムや鉄分・マグネシウムなどのミネラル、骨をつくるビタミンKが豊富だからです。

キャベツや白菜がスープに適していないわけではありませんが、抗酸化作用では上記の野菜に劣ります。

ほうれん草や小松菜・モロヘイヤのような緑の色が濃い野菜を入れることで、スープ全体の栄養バランスが整い、ダイエット効果が高まります。

4種類目はお好みでOK! 好きな野菜でおいしくダイエット

ここまでで、ダイエット中に飲んでいただきたいスープの3本柱が完成です。

4種類目は、好きな野菜を入れましょう。

たとえばタマネギやセロリ・トマト・ゴボウ・レンコン・ダイコンなど、どのような野菜でもOKです!

スープのベースとなる、出汁の和洋中に合わせて食材を変えてもいいですね。

セロリとコンソメを合わせたり、ゴボウやレンコンを味噌と合わせたり、楽しみ方は無限にあります。

記事の後半「ダイエットにおすすめのスープレシピ」でもおすすめのレシピを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

注意:ダイエット中に控えたい食材はイモ類

「〇〇までに痩せたい」

「できるだけ早く結果がほしい!」

このように本気で痩せたい方は、糖質の多いイモ類を控えましょう。

まったく食べてはいけないわけではありませんが、余分な糖質は脂肪になってしまいます。

イモ類のほかに、スープに入れることの多い春雨にも注意が必要です。

緑豆春雨は豆が原材料なので血糖値を上げにくいのですが、多くのスーパーで取り扱っている春雨はジャガイモを原料とした「国産(普通)春雨」です。

ヘルシーな印象がある春雨ですが、せっかくダイエットのためにスープへ入れても、ジャガイモが原料であれば痩せない原因になるので注意しましょう。

ダイエットにおすすめのスープレシピ

せっかくなのでここでは、ダイエット中の方にぜひ食べていただきたい、上記とは異なるタイプのスープレシピを紹介します。

毎回同じ味のスープでは飽きるので、味を変えながらおいしく続けましょう!

トマトジュースの具だくさんミネストローネ

野菜たっぷり、ダイエットのときにご飯がわりにたっぷり食べられるミネストローネ。余ったら冷凍して、ご飯を作るのが面倒なときの1品に!(冷凍保存1か月)

■材料(作りやすい量)

A鶏むねorもも肉  1枚

Aキャベツ  1/4玉

Aタマネギ  1玉

Aニンジン  1/2本

Aまいたけなどお好きなキノコ  1パック

A煮大豆  1パック

(好みでジャガイモ1個、ブロッコリー1/2本)

エクストラバージンオリーブオイル  適宜

にんにく  1かけ

鷹の爪(輪切り)  1本分

ホールトマト缶  1缶

B水  1リットル

B塩  小さじ1

B月桂樹の葉  1枚

Bコンソメ  2個or 2袋(ヒカリがおすすめ。玉ねぎ麹などでもOK)

Bしょうゆ  小さじ2

塩こしょう  適宜

温泉卵  1個

■作り方

1.Aの野菜はそれぞれ1㎝角程度にカット、まいたけは適当にほぐしておく。にんにくはみじん切り。鶏肉は小さめの一口大に切る。

2.鍋を熱してオリーブオイルをひき、にんにくのみじんぎり、鷹の爪を弱火で香りが出るまで炒め、Aの材料をいため、野菜がしんなりしたら、ホールトマト缶をつぶしながら入れ、野菜がしんなりしたら、ホールトマト缶をつぶしながら加え、Bを入れて煮立てる。

3.沸騰後15分煮込み、味を見て、塩こしょうで味を調整。お皿に盛ったら温泉卵をのせる。

レシピ考案:Kasané @kasanenoniwa

カブと鶏肉と桜海老のうま塩スープ

栄養価の高いアブラナ科野菜のカブやキノコを、うまみたっぷりの鶏と桜海老のスープでたっぷりとって、体スッキリ!

■材料(3~4人分)

A鶏もも肉  1〜2枚

Aカブ(葉も)  中3、4個

Aニンジン   中1/2本

A玉ねぎ   1/2個

Aヒラタケ、マイタケなどお好きなキノコ  1パック

オリーブオイルなど好みの炒め油  少々

B水  1リットル

B干し桜海老  ひとつかみ(多めがおいしい)

Bしょうが  1/2かけ

B塩  小さじ1

B鶏がらスープの素  小さじ2

BラカントS  大さじ1

ごま油  少々

黒こしょう  適宜

■作り方

1.鶏もも肉は一口大、カブは葉を長さ5㎝ほど、根は縦1/4にカット。ニンジンは薄い輪切りまたはいちょう切り、玉ねぎはくし切り、ひらたけは一口大、しょうがは千切りにしておく。(野菜はレンジ加熱しておくと後の調理が早い)

2.鍋に油をひいてAの材料を軽く炒め、Bを入れて煮立ったら、アクを取りながら、カブが柔らかくなるまで中火で煮る。最後の香りづけにごま油、黒こしょうを適宜入れる。

レシピ考案:Kasané @kasanenoniwa

春雨入りキムチスープ

人気のキムチと春雨でパパっと簡単スープ。お好みで豚肉、卵を入れると、ボリュームのある美味しいおかずになります!

■材料(2、3人分)

白ネギ  1/2本(ニラ1わでも)

ニンジン  1/2本

A春雨  40g

Aえのきだけ  1パック

キムチ  100g

A豆腐 1丁  (小パックなら2個)

水  800ml

B塩  小さじ1/2

B鶏がらスープの素  小さじ2

Bしょうゆ  大さじ1

Bおろししょうが  小さじ1

ごま油  少々

■作り方

1.白ネギは斜め切り、ニンジンは千切り、えのきだけは3㎝程度にカット、豆腐は大き目(3cm角くらい)に切っておく。

2.水800mlに白ネギ、ニンジンを入れ、火が通ったら、Aの材料を入れて煮立たせる。

3.Bの調味料を加え、味を見て適宜塩などで調整し、最後にごま油少々で香りづけ。

レシピ考案:Kasané @kasanenoniwa

クリーミー!カボチャの豆乳ポタージュ

血糖コントロール、肥満軽減効果も報告されているカボチャを使ったクリーミーなポタージュ。皮ごと入れると、より栄養価が高くなります!

■材料(4食分)

カボチャ  1/4~1/3個

豆乳などお好きなミルク  200ml

水 or お湯  250ml~(ポタージュ状になる程度に調節)

塩  小さじ1/2~1(お好みで)

コンソメ  1袋(ヒカリの液体タイプがおすすめ)

エクストラバージンオリーブオイル  大さじ1

乾燥又は生パセリ(あれば)  少々

 

■作り方

  1. カボチャは種を除き、可能なら皮を残して、お好きな方法で柔らかく加熱する。
  2. 柔らかくしたカボチャをフードプロセッサーやこし器などでなめらかにし、鍋にすべての材料を入れて、かたさと塩加減を調節しながら温める。あればパセリを飾る。

※ニンジンやタマネギを加えても、より栄養価高く、美味しくできます!

レシピ考案:Kasané @kasanenoniwa

ダイエットスープに関するよくある質問

最後は、ダイエットスープに関するよくある質問にお答えしていきます!

スープは毎食置き換えたほうがダイエット効果は出ますか?

はい、出やすいといえます!

ただし同じ味が続くと飽きるので、食材やテイストを変えながら楽しむといいでしょう。

味噌やコンソメ・鶏ガラなど複数の調味料をローテーションすると、同じ食材でもまったく違う味わいになるので続けやすくなります。

ただし、食事をスープだけにすることはおすすめできません。

腹持ちはいいのですが、暴飲暴食につながりやすくなるので、主食やおかずも一緒にバランスよく食べましょう。

スープだけだとお腹が空きます。一緒に食べても大丈夫な食材を教えてください!

腹持ちをさらによくするには、タンパク質を入れるといいでしょう。

脂肪燃焼効果も期待できます。

おすすめのタンパク質には、脂身の少ない肉や魚・大豆食品(豆腐、納豆)が挙げられます。

コンビニやスーパーで手軽に手に入る、プロテインバーを利用してもかまいません。

糖質量をチェックしながら購入しましょう。

ダイエットに効果的なタンパク質の摂取方法は、以下の記事で詳しくお伝えしていますので、ぜひ参考にしてください。

https://www.eiyou-lab.jp/recommend/0923_protin/

WRITER

吉冨 信長(よしとみのぶなが)

1977年生まれ (株)コミディア代表取締役 栄養カウンセラー、分子栄養学セミナー講師、日本脂質栄養学会会員、日本微量元素学会会員

2000年東京理科大学卒業後、SE業界へ。
SE業界を引退後、2007年青果業界へ転職し、2013年から食と栄養に関する健康情報をSNS等で日々発信し、講演会やセミナーではいつも満員となる人気講師に。

麹(こうじ)」の医学的効果がすごすぎた。麹(糀)は〇〇〇〇改善効果がとても高い!今すぐ食べよう♪

「お酢」の医学的効果がすごすぎた。カンジダ抑制、高血糖の予防、減量効果ほか。米酢、黒酢、リンゴ酢、ワインビネガーなと!

ページ上部へ戻る